人工乳房の進化
 
乳房を取り戻す方法として、人工乳房は重要な選択肢の一つになります。かつての方法は、体に樹脂などを塗ってかたどりし、価格もオーダーメードのため高額になってしまうといった理由で、なかなかお勧めできませんでした。このような状況の中、マエダモールドは、３D測定と機械加工による原型の製作、オーダーメード方式と規格品方式を確立しました。
   
 
〈３D測定と機械加工による原型の製作〉
３ Dスキャナーにより、お身体に触れることなく正確にデータを取り、このデータから機械加工で原型を作ります。患者様の負担が大幅に軽くなり、短期間で精巧な原型ができるようになりました。

 
〈オーダーメード方式〉
３ D測定により原形を作りますので、下垂した乳房や、温存手術された乳房など幅広く対応でき、手術痕にも合わせることができます。肌色も実際の肌に合わせて着色します。製作期間は 45～ 90日、費用は 45～ 60万円です。
 
 
〈規格品方式〉
４種類の乳房サイズ、４種類の肌色が用意されており、ご自分にあった組み合わせを選ぶことができます。製作期間は 15～ 25日、費用は 15～ 20万円と抑えられています。

 人工乳房を使用するメリット
 再建術を希望されていても、何らかの理由で手術ができないかたは少なからずいらっしゃいます。あるいは、再建でさらなる手術をしたくないけれど普段の生活で見た目の補整をしたいとご相談に来られるかたもいます。人工乳房は直接、体に貼り付けられ、前かがみになったときなどに体から離れないことと、本物のお肌そっくりに着色されている点で従来のパッドと大きく異なる商品です。
 
〈粘着タイプのメリット〉

上の写真のように肌に貼り付け、その上にお好きなブラジャーを付ければ、綺麗なバストラインに補整できます。普段使いの他、スポーツにも使用している方がいらっしゃいます。
 
〈接着タイプのメリット〉

接着剤を使ってしっかりと装着でき、普段使いはもちろん入浴や水泳、ダンスにと活動的にお使いいただけます。
※どのような運動で使いたいか、事前に相談員にご相談ください。